【乃木坂まとめ】不協和音を聴くと辛くて苦しくて惨めで死にたかった新入社員研修を思い出して過呼吸になる

桜が咲き始めたあの頃
俺は将来への大きな期待と少しの不安を胸に某自動車メーカーに入社した

忘れもしない3月25日
1人で新幹線にのって会社の寮までやって来て入寮した

知っている人などもちろん居ないから俺は入社式の日まで1人で過ごした

入社式が終わってすぐ、新人研修が始まった
さっきまで優しかった先輩社員が豹変して鬼のようにブチ切れ散らす様になった

そう、俺らはもうお客さんではなく会社の一員になったのだ

その日から毎日、朝は4時半に起きてバスに乗せられ山奥の研修所まで連れていかれた
何よりも辛かったのは規律訓練と、カリキュラムの合間の休み時間だ

研修の一日のカリキュラムの大半は規律訓練に費やす
訓練は自衛隊さながらの厳しさ、レベルを求められとにかく馬鹿でかい声を出す事を強要される

規律訓練の始まりに班メンバーで並んで教官に対して
｢宜しくお願いします！｣と叫んで合格を貰わないと訓練を開始できない決まりだったのだが

教官に全力でやってない奴が居るとと判断されると何度もやり直しをくらう

だから俺は全力で大声を出し、顔も全力風に見えるよう作った

俺｢よろしくおねがいしまぁす！！！！！(全力)｣

教官｢………｣

教官が俺の前に来る

教官｢山本ーーー！！！！！！！｣
俺｢はぁい！！！！！｣
教官｢山本ーーー！！！！！！！｣
俺｢はぁい！！！！！｣
教官｢山本ーーー！！！！！！！｣
俺｢はぁい！！！！！｣
教官｢お前それ全力かぁ！？！？｣
俺｢はぁい！！！！！！！！｣
教官｢もっと全力出してやれよ！！！！！｣
俺｢はあい！！！｣

以降繰り返し

そんなこんなで俺のせいで訓練を開始できない状況が30分以上続いた
おれは他のメンバーに申し訳ない気持ちでいっぱいで顔すら見れなかった

研修室に帰ってくると皆が俺をネタにして馬鹿にして話しているのが分かった
あいつのせいで規律訓練始められねーじゃんwみたいにね
別にその時に俺も笑ってネタとして受け入れていじられたら良かったんだがそれが出来なかった
何故なら俺は俺なりに一生懸命全力でやっていたからだ

プライドが許さなかった

そして俺は周りから孤立した
カリキュラムの合間も皆は楽しそうに談笑する中俺は一人ぼっち

研修センターで食べる朝飯と昼飯も一人ぼっちで食べていた

そして寮に帰ってもひとり
同期の新入社員が皆入っている寮だから量の食堂や風呂では嫌でも研修班のメンバーと顔を合わす

寮の食堂でも風呂も一人ぼっちだった

カリキュラムの合間の時間とご飯の時間はいつもいつも惨めで寂しくて悲しくて死にたかった
皆にあいついつもひとりでいるよとか思われてるんだろうなあとか考えながら

休日もひとり。
そんな俺の心の支えだったのが欅ちゃん達だった

研修終わりや休日はYoutubeでけやかけ観たり欅関連の動画を見るのが唯一の楽しみだった

その頃欅の新作MVが公開されていた
それが不協和音だった

俺は不協和音を気に入って毎日毎日聴いていた

新入社員研修の期間は僅か１ヶ月だったが俺にはそれが半年間くらいに感じた。まじで。

僕はyesと言わない♪首を縦に振らない♪周りの誰もが頷いたとしーてもー♪

あの時あれだけ好きで聞いていた不協和音

今になって聴くとあの辛くて惨めだって地獄の様な研修期間の事を鮮明に思い出してしまう
過呼吸にすらなる

歌と思い出は表裏一体。これ真理

イントロ聴いただけでもうだめ
鮮明に思い出す

不協和音を♪僕は恐れたりしない♪嫌われたって僕には僕の正義があるーんだー♪

研修の時同じ班だった2人と同じ部署に配属になった
俺は正直最悪の気分だった
これから腰を据えて働く職場でさえ研修メンバーの顔を見てあの研修の事を思い出さなければならないのか
案の定その2人は俺と同じ部署になったことを快く思っていないらしく2人で固まって俺と距離を置いていた様だった

だがそのうちの一人が欅オタである事が判明し意気投合
今じゃ休日は一緒にどこか遊びに行くし飯も一緒に食べるしとても仲良しななりました
もう寂しくないよ
ご飯もひとりじゃないし